オクターブの共鳴音

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help リーダーに追加 RSS 国立ロシア美術館展 ロシア絵画の神髄 ←素晴しい!

<<   作成日時 : 2007/06/21 17:30   >>

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画像美術展チェックをしていた時に目につき、これは行ってみなくては、と思っていたものです。同展のイメージカラー「赤」が非常に印象的なんですけど、ロシアの人は赤を好むようですね(共産主義だから、という意味ではなく)。

国立ロシア美術館展 ロシア絵画の神髄
東京都美術館[上野公園]
2007年4月28日(土)−7月8日(日)
午前9時〜午後5時 休室日(毎週月曜日)

国立ロシア美術館は、1898年、ニコライ2世のとき、サンクトペテルブルクのミハイロフスキー宮殿にロシア初の国立美術館として誕生しました。現在は約40万点のロシア美術の一大コレクションを誇り、10世紀から現代までのロシア美術史を網羅した世界最大のロシア美術の殿堂です。

本展では、同館のコレクションから約100点の絵画、彫刻、工芸を厳選し、18世紀後半から20世紀初めまでのロシア美術史を日本で初めて紹介します。ロシア美術は、当時ヨーロッパに流行したロココからロマン主義といった美術潮流をとり入れながらも、独自の発展を続けてきました。ロシア独特の雄大な自然をテーマにする一方、神話や英雄の理想主義絵画ばかりではなく、庶民を描いたリアリズム絵画も発展していきました。

19世紀後半、ロシアは変革の時代を迎えます。クラムスコイ、レーピン、スリコフらは民衆や農民の現実の生活、ロシアの歴史、人間の精神性、壮大なロシアの自然をありのままに描きました。彼らは厳格な美術アカデミーの保守性に反抗して「移動派」を結成し、各地で展覧会を開いたのです。彼らの目的は多くの人々に作品を鑑賞する機会を与えることでした。これにより貴族ら上流階級のものだった美術がはじめて一般大衆のものとなっていったのです。

本展はロシアが誇る、「金の時代」といわれる18世紀後半から20世紀はじめまでのロシア美術を日本で初めて、本格的かつ体系的に紹介します。ぜひご覧ください。
同展パンフレットより

ロシアといえば、ドストエフスキー、チェーホフ、トルストイ、ツルゲーネフ、ムソルグスキー、チャイコフスキー、ハチャトゥーリャン・・・作家や作曲家は知っていても、画家は全くわからず、何の前知識もなく観に行ったので、素の感想になります(笑)

画像「カード占い」1842年
アレクセイ・ヴェネツィアーノフ     →

質感まで細部にわたり凄い表現力なことに驚きました。この作品でもクッションの生地やトランプの紙質まで、まるで本物がそこに置いてあるよう。
そして農民を描いた作品が多いんですが、当時のヨーロッパ、特にロシアでは「農奴」制がかなり遅い時期まで存在しており、地主に仕える身分なわけですが、でもその農民達に支えられている国であり、そしてそのため農民を描くときに尊厳と完璧なる美しさを表現している作品が多く・・・・・どの女性も、非常に綺麗でした。・・・・・まぁ、ロシアの女性って非常に美しい方が多いわけですから、元々モデルの方々が美しいとも言えるかもしれませんが^^;テニスのシャラポワはあちらでは、それ程美人のうちに入らない、というんですから美形な国民なんですよね。

画像「ポレチエ村郊外の眺め」1869年
レフ・カーメネフ     →

そしてもう一つ素晴しいのが風景画です。
そこにある自然を、いかに愛しているかが伝わってくるような絵ばかりでした。広々とした空間がどこまでも続いているのが、どの絵からもわかるのも、お国柄ですね。とくに色がキレイとか形がイイとか、そういうことではなくそこに広がる自然そのもの、何の変哲もない唯の風景を切り取り芸術的に表現できる、その感性と表現力に本当に驚かされました。

画像  ← 「針葉樹林、晴れの日」1895年
     イヴァン・シーシキン

この人がその風景画を芸術に高めた代表者として有名だそうです。
この作品も、思わず見惚れてしまいました。緑だけの風景を描くということが、いかに難しいか絵を描いたことがある方ならおわかりになると思いますが、遠近感、光とのコントラスト、細かい描写・・・・・どれも素晴らしいです。
この人の描いた雪景色もあるのですが、殆ど白なのに、これも写真と間違えてしまうほど物凄い表現力でした。


画像「女子学生」1880年
ニコライ・ヤロシェンコ     →

もう一つ印象的なのが、人間の表情ー内面的な部分を表すのが秀逸なところです。
この作品も、恥ずかしそうにモデルをしている女学生の気持ちが手に取るようにわかりますよね?農民の女性を描いた作品も、その気高い精神を持っている、誇りに満ちた表情に惹きつけられたのですが、どうしてここまで内面を表現しきれるのか驚かされます。


画像  ← 「夏(お祝いの言葉とともに)」1890年
     カルル・レモフ

地主の家に、出来た作物や、地に生えた花を手折り慎ましい花束を抱えて訪ねて来た農奴の子供達の、あどけない表情が本当に可愛らしく魅力的で、これも惹きつけられた作品です。
同展のお土産物に多くこの作品がプリントされていたことを考えると、やはり人気の高い作品なんでしょうね。

恥ずかしそうにドアの影に半分隠れている子供や、ドアに寄り添いつつ首をかしげながら中の様子を伺っているような表情の子供等、すぐそこに実在しているような気がして、思わず顔が微笑んできます。


画像「ヴェーラ・レーピナの肖像」1886年
イリヤ・レーピン     →

肖像画も多く見られるのですが、ご自分の娘さんを描いている作品もかなりあり、目をひきました。この作品もそうなのですが、多くの色を使わず直立した姿勢を描いているにもかかわらず、モデル=娘さんを愛しむ気持ちが全体に現れていて、印象に残りました。

他にも、戦場を描いた作品、孤児達を描いた作品(「家なき子」という言葉を久しぶりに見ました)等、その時の社会情勢をリアルに描き出している作品が多く、美術というものが、社会を反映して発展してきたことを再確認させてくれる作品群でもあります。


同展は普通の有名展に比べるとかなり空いていたんですけど、こんなに素晴しい作品を(日本初公開ですし)観ないと損をする、と言ってもいいぐらいの作品展です。彫刻等は、ロダンの作品やギリシャ彫刻に比べると、見劣りがしてしまいましたが、絵画のほうはお勧めです。もう一度観てもいいかな?と、思ったぐらいです。なんというか・・・久しぶりに精神性の高い美しいものを観た・・・・・と、いう表現があっているかしらん?

この記事のTopのほうにリンクを貼った同展公式サイトに、出品作品一覧と解説があるので是非覗いてみてくださいね。それをまず見ていただくと、現物を観てみたい!という気持ちになるのではないかと思います(笑)



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
オォ〜絵画展行きまくってますね♪
それにしてもまた東京だけなのか。。。
でもロシアの画家はほとんど知らないです。
やっぱり音楽のほうの印象が強くて(笑)
美術の世界でも頑張ってた人が沢山いたんでしょうね。
貴重な情報ありがとうござます〜
ジャック
2007/06/27 23:17
ジャックさん、どうもです〜。
あれ?これも、東京だけでしたっけ^^;?
私も、ロシアの画家は一人も知らなくて、(記事に書いた作家や作曲家だけなので)こんなに素晴しい絵を描く人達がいたことに驚いたとともに、どうして今まで紹介されてこなかったのか?とも思ってしまいました。
上野のあたりは、美術館がいっぱい集まっているので、色んなものを見ることが出来るんですよ〜・・・確かにこっちは恵まれてますね^^;
オクターブの共鳴音
2007/06/28 07:28

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