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zoom RSS 「谷川俊太郎質問箱」著:谷川俊太郎 装画・挿画:江田ななえ←味わいのある本です

<<   作成日時 : 2007/09/07 17:38   >>

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画像ブックマークしておきながら、あまり覗いていなかった「ほぼ日刊イトイ新聞」発、私の大好きな谷川俊太郎の本が出版されたというので、内容をパラッと見てみたら・・・これは、買いだ!と久しぶりに即購入してしまいました。

この本はwebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載された「谷川俊太郎質問箱」(2006年3月〜2007年1月)がもとになってできた本です。「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載された「谷川俊太郎質問箱」は、読者のみなさまにメールでお寄せいただいた質問と谷川俊太郎さんが回答した文章を、3期にわたって、掲載したものでした。
そのときにいただいた質問から、新たにいくつかの質問について、谷川さんがこの本のために回答を書き下ろしました。また、4 letter from friends の章では、谷川さんの友だちから「ぜひ谷川さんに質問したい」という方に、質問をしていただきました。
同本より

詩人というと、夢見がちな人・・・というようなイメージを持たれる方もいらっしゃるとは思いますが、谷川俊太郎さんは現実をきちっと見据えている方なので、回答も奥深いものがあります。多分、どなたも印象に残ったのでないか、と思われる質問と回答が、上記写真に写っている本の帯に書かれているんですけど、もうこの答えを読んだときに「なんて、わかってる方なんだろう・・・」と、思わず涙目になってしまいそうでした(笑)
しつもん
どうして、
にんげんは死ぬの?
さえちゃんは、
死ぬのはいやだよ。
(こやまさえ 六歳)

この答えを読みたい方は、本屋さんで手にとるか、購入してみてくださいませ〜。鼻の奥がツーンとする感じです。

この本の最後に、ほぼ日の編集長である糸井重里さんと谷川俊太郎さんが話したことが載っているんですけど、質問を選ぶ側である「ほぼ日」の担当さんは「答えたくない質問があれば白紙でいい」と書いて谷川さんに質問を送っていたそうで、それには「これは詩人に聞く質問じゃないだろう」というおもしろい質問も、わざと混ぜていたんだそうです。
谷川さんのほうも、これは読者やほぼ日の人たちが、わざと僕に聞いてくるんだってわかるので、そういうのが来ると、燃えちゃうんだよね、と答えていたのを読んで、あぁ、やっぱりそうなのね(笑)と、思い当たる質問と回答があったので、笑ってしまいました。

質問 十四
どうして、おふろは
毎日入らなきゃいけない
ものなんでしょうか。
(ちな 二十六歳)

谷川さんの答
どうして、二十六歳にもなって、
こんな質問をしなきゃならない羽目になったんでしょうか?
ぼくは毎日入っていません。

ぷ。一瞬丁寧に答えているようで、この突き放した内容に大笑い。文章というか、言葉のセンスがいいですよねぇ〜・・・・・っていうか、だからこそ詩人なんですよね(笑)

その他にも、答えの最後に「あとは自分で考えろ、自分で!」なんてのもあって、いいなぁ、と。

子どもからの質問に対する答えが、皆本当にいいんですよねぇ・・・。
質問 三十
どうしてともだちとあそばなくちゃいけないの?
わたしは、ひとりでぶろっくであそぶのがすきなのに
せんせいが、おともだちにこえかけてごらん、
といいます。
(ゆう 四歳)

これの答えも、こういうふうに言われたら子ども自身も納得するというか、どうしたらいいかを理解できるだろうな、というすばらしいものでした。

大人向けのヘビィな内容のものにも、現実的にきっちり答えてそして「詩人なんかに相談せずに、専門医に相談されることをおすすめします」なんていうのもあって、夢見がちな答えでなく、何故こういう質問をするか、という本質的なところを見抜いて答えてらっしゃるのが、またすばらしいところだったりします。

そしてこの本を、もう一つ味わい深いものにしているのが「江田ななえ」さんの挿絵なんです〜。こういうほんわかした雰囲気の絵って、いいですよね。
江田ななえさんの絵があるので、絵本として眺めていられるのも楽しいんです〜。

そうだ・・・・・ガチャピンとムックも質問してるのよね・・・(笑)
※ほぼ日からこの本を買うと、700冊だけ谷川さんと江田さんが直筆サインをした本が当るようなんですけど、そのサインをした日のことが、ほぼ日に載っています。ガチャピンとムックもその日におじゃましたみたいで、左サイドバーのMyblogListにある「ガチャピン日記」の8月の記事をみると、そのときの様子が載っていたりもします。
ネットを使ってできることを、色々試している「ほぼ日」なんですね〜。

糸井重里さんとの対話のなかで、これまでに経験したステージや講演での印象に残った質疑応答はありますか?という、質問があるんですけど、それにも笑ってしまいました。
小学校で「谷川さんはどうしてこんなくだらない詩ばっかり書くんですか」と聞かれて、結局うまく答えられなかった、ということなんですけど、そのとき谷川さんが読んでいた詩が「おならうた」だったということで、ご紹介します。※谷川俊太郎さんの詩は教科書にも載ってるんですけど、この詩も小学校の教科書に載ってたかしらん?
「おならうた」
いもくって ぶ
くりくって ぼ
すかして へ
ごめんよ ば
おふろで ぽ
こっそり す
あわてて ぷ
ふたりで ぴょ
『わらべうた』より
この詩は『わらべうた』という集英社文庫の本に載っているんですけど、他にも読んでると、音というかリズムがおもしろいので、おもわず口ずさみたくなってくる詩が収録されています。
この詩を初めて読んだのは、もう大分前で、凄い!と思ったもんですけど、小学生からすれば”くだらない詩”って感じるんでしょうね(笑)

大分前にこのblogで書いた「谷川俊太郎とポール・クレー」という記事でご紹介した『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』(青土社) という本も大好きなんですけど『谷川俊太郎質問箱』を読んで、谷川さんの詩を読んでみようか、と思った方にお勧めします。内容は、上記前記事に書いてあるのでそちらをご参照いただければ、と思います。この記事もいまだに毎日アクセスがあることを考えると、谷川俊太郎さんって、誰もが知っている(気にかけている?)詩人なんだなぁ、とあらためて思います。
内容がヘヴィそう?と、思った方には『これが私の優しさです』(集英社文庫) のほうをお勧めします。この本は、「夜中に台所で・・・」他、デヴュー作の「二十億光年の孤独」等、色々な作品からの抜粋版ですので、色々と読んでみたい方に最適かもしれません〜。

詩には縁がない、と思ってらっしゃる方も「谷川俊太郎質問箱」は覗いてみてくださいね。心がやわらかくなっていくような、そんな気持ちにしてくれます。

※だめだめな気分の時、いつも谷川俊太郎さんの詩には助けられているような・・・・・^^;





谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
私は『手紙』で谷川俊太郎を知りました。
くれーはたまたまてにしたえはがき
ゆみや
2009/03/30 21:00
ごめんなさい、途中で切れてしまいました。
クレーは、たまたま目に付いて買った絵葉書で知りました。
そして、数年後、「谷川俊太郎がクレーのことを書いた詩があるよ」と教えてくれた人がいて、二人が結びつきました。
そういえば、私もあの質問箱以来、「ほぼ日刊イトイ新聞」のぞいていないです。久しぶりに見てみようかな〜。
ゆみや(続)
2009/03/30 21:06
谷川俊太郎さんは、私の大好きな人の一人なんですけど、いつになっても人気がありますよね。
クレーとのことは、過去記事に書いた通りなんですけど、はじめ出会った時の印象が強烈で、今でもはっきり憶えています。
そういえば、私もまたここのところ「ほぼ日」を覗いていませんでした〜。私も、見てみようかしらん?
オクターブの共鳴音
2009/03/31 06:32

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