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zoom RSS 「怪魚ウモッカ格闘記」高野秀行著  ←ネット発UMA探しの実録本

<<   作成日時 : 2007/09/30 14:56   >>

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画像何度かこのblogで取り上げてきた超大手サイト「謎の巨大生物UMA」で、2003年春夏頃から話題になっていた未発見動物かもしれない怪魚「ウモッカ」。インドを旅していたモッカさんの描いた絵から始まり、サイト常連さんを介し専門家の意見を聞くまでに発展し、こ、これはシーラカンス以来の大発見か!と、大盛り上がり。ウモッカ協力隊なるものまででき、最高潮の盛り上がりをみせ・・・・・すこ〜しその熱も下火になった2005年8月に、著者である高野さんはこのウモッカの存在を知り、探しに行く決心をします。

※高野秀行さん →辺境探検作家。以前このblogで『ワセダ三畳青春記』をご紹介しました。
もう一つのblogでは「ミャンマーの柳生一族」「アヘン王国潜入記」のことを書いてます。

そして、この本はそこから高野さんがウモッカを探しに行くための奮闘記、というか探しに行くつもりだったのが、インドのブラックリストに載っていたため、結局入国できずに強制送還されてしまい・・・・・という、ネット発現実に起こった話の実録本です(小説すばるで連載されていたものをまとめたもの)。

その頃からUMAサイト常連であった私は、勿論この一件を高野さん側からではなく、サイト常連側から同時進行でみていたわけなんですけど、この本は高野さんからみた側面というか、高野さんの葛藤が手に取るようにわかり、非常に興味深い内容になっています。
ブラックリストから逃れるために、奥さんと離婚し別性になりパスポートを作り直し・・・まで、考え奥さんを説得してしまったというのも、凄すぎます。勿論、決行はしなかったのですが(笑)
※奥様も、片野ゆかさん、という本を書いてる方です。
一人インドに取り残された相棒のキタさん。メールで連絡を取り合うのももどかしく、先に見つけられてしまうかもしれない!というジェラシーに身を焦がし、でもインドへ行く道は険しく、ついにはキタさんにもとんでもないことが!・・・・・UMA探しには悲劇が付きまとう・・・そんな伝説まがいなことも思わず浮かんでしまう衝撃の結末・・・。

ことの発端から知っている私のようなサイト常連の人と、そうではない人では、本を読んだときの”おもしろさ”に温度差があるだろうな、と思いつつ、そこは高野さんの文章のおもしろさというか、人柄といえばいいのでしょうか、ぐいぐいと読むものの気持ちをひきつけ、一気に読ませてしまいます。あぁ〜、おもしろかった・・・と、高野さんワールドに浸れると思います。

しかし、とても同じ東京人とは思えないバイタリティというか行動力というか・・・・・!早大探検部の人達は凄いですね。高野さんが大学時代に書いた初著作「幻獣ムベンベを追え」を読むと、そのメンバーの人達の人となりがよくわかるので是非こちらも呼んでみてほしいです。その中に、今ニュースになっている、ミャンマーで軍に銃殺されたフォトジャーナリストの長井健司さんのことが出ているのにも驚きました。

幻獣ムベンベを追え」にも書いたが、長井さんは「こんな純粋な人がテレビ業界でやっていけるのか」と探検部の学生である私たちが心配になるほどの人だった。

結局番組は実現しなかったが、彼はフットワークが軽く、海外慣れもしており、
すっとコンゴに飛んで、テレ湖至近距離のボア村まで行ってしまった。

長井さんは大学卒業後、アメリカの大学院に行っていたから、
言葉もできるし、海外にも臆することがなかったらしい。
なによりも「行きたい!」と思えば、行ってしまう人だった。

私は彼がすーっとコンゴの核心部近くまで行ってしまったことに衝撃を受けた。
資金があり海外経験があるプロの社会人とのちがいを思い知ったのだ。
そして私たちはリンガラ語という現地語を習い始めた。
ひとえに、「このままでは彼に勝てない」という焦りからだった。
そしてそれは、私が大学卒業後も現地語にこだわり続けるさきがけともなった。
高野さんの公式ブログ「辺境・探検・冒険ブログ MBEMBE ムベンベ」9月28日付け記事「長井健二、ミャンマーに死す」より抜粋

高野さんは、世界に旅するときいつもその現地の言葉を勉強してから出かけていくのが凄いなぁ、と思っていたんですけど(何ヶ国語話せるんだろう?言語能力に相当優れている方なんだな、と思ってます)、その発端となる人が、長井さんであったことをこのブログ記事で今回知り、天から何がしかのものを授かった人は、こうしてどこかで巡り合う運命にあるんだろうな、と思ったりもしました。

しか〜し!そんな高野さんがUMAサイトの管理人であるさくだいおうさん+αを「一般道を時速二百キロでぶっ飛ばす人々」とこの本で表現しているんですよ〜(笑)
たった一人しか目撃者がおらず、その目撃者もどんな人かわからないという謎の魚なんかに全勢力を傾けていいのかとブレーキをかける自分もいる。毎日、興奮と迷いのあいだを揺れ動いていた。
さくだいおうさんの話を聞いたら、その迷いが消えたとは言えないまでもだいぶ薄れた。ブレーキを踏む足が緩んだ。彼に感化されたわけではない。逆にとても敵わないと思った。それが安心材料になったのだ。一般道で時速二百キロ出して突っ走っている車があれば、自分が百五十キロで突っ走っていても、「まだ全然大丈夫だ。オレは普通だ」と思えるだろう。それと同じである。
傍からみれば、どちらも無茶苦茶にぶっ飛ばしているのにかわりはないかもしれないが。
「怪魚ウモッカ格闘記」より抜粋

わははー。・・・・・え〜っと、サイト常連である私からみても、高野さんのほうが飛びぬけてると思うんですけど、その高野さんがさくだいおうさんのほうがいっちゃってる、というのは一体^^;?
謎の巨大生物UMA
Topページから、ウモッカ特集のページに飛べるようになってます。
高野さん好きで既にこの本を読んでいる方は、そもそもの発端になったサイト記事を読んでみてくださいね。いかに盛り上がったかがわかると思います〜。
そしてまだ本を読もうか迷っている方は、サイトを覗いてみてくださいね。きっと興味をそそられ、読んでみたくなると思いますよ(笑)

ネット発の本としても、珍しいのではないかと思います〜。
怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫 た 58-8)





怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫)

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