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zoom RSS 聴きたい音楽(23)天平「TEMPEIZM」←異色のピアニスト登場です:追記インストアライブ観ました

<<   作成日時 : 2008/06/23 17:17   >>

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画像5月のいつだったかTVのニュースで見かけ、すぐネットでチェックし、初アルバムが6月18日に発売されると知り、絶対聴いてみようと思っていたピアノアルバムのご紹介です。高校をケンカで中退し、肉体労働で日銭を稼ぐ日々に「これでいいのか・・・?」と19歳で音楽の道に進むことを決め、音楽の専門学校から大阪芸大に進み主席卒業後、NYに渡りプロデビューした・・・という異色の経歴の持主です。

TVに映っていた当時の写真を見ると、どう見てもヤンキーの兄ちゃんにしかみえません。体もゴツイし、指腕立てもできるし、格闘技に出たほうがいいんじゃないの?という雰囲気でした(笑)でも、彼のピアノを聴いた人の評が「パワーとともに、美しく、哀しく・・・当たり前の音楽教育を受け続けた人間では生み出せない表現力がある」というのを聞き「ええっ?」と興味をひかれ、これは聴いてみなくては、と。ピアニストになるには、小さい頃からキチンと習った人でなければ絶対になれない、って言われてきましたよね?その常識を破る人間が本当にいるのか、自分の耳で確かめたい、という思いもありました。

※最近私のblogを覗いていただくようになった方は、ギターだけ弾いていたと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、一応私も幼稚園(5歳)〜中2(14歳ぐらい?)まで、クラシックピアノを習っていまして(今と違って、完全個人レッスンです)「ピアノは楽しい」なんて記事も書いていたりします。blogを始めたばかりの頃書いたので冷や汗ものなんですけど^^;

そんな異色のピアニストの天平(中村天平)ですが、19歳からピアノを始めたわけではないみたいですね。5歳から音楽教育は受けていたようなんですが、中、高校と全く離れていたということのようです(1980年7月19日神戸生まれ)。

TEMPEIZM(CD+DVD)
1.フレイム
2一期一会
3.エチュード c‐moll
4.幻想曲
5.コンソレーション
6.龍の涙
7.鬼神の円舞
8.君がくれたもの
9.ディスペア
10.エリア51
~組曲『夏の記憶』~
11.プロローグ
12.空を駆ける
13.渓谷
14.神社
15.Aki
*DVD収録曲 「幻想曲」「一期一会」
*楽譜『一期一会』封入

コンポーザー・ピアニスト=作曲家兼ピアニストという通り、全曲自身の作曲になります。
クラシックが根底にあるのは勿論なんですけど(CDのジャンルもクラシック)、ジャズピアノや既存のジャンルでは分けられない彼自身の世界観が全編に渡って感じられます。
まずは、彼の音を感じてみようと思っていたので、説明書きを一切読まないで聴いてみました。

激しさ、力強さとともに、叙情的なメロディ、表現力・・・ショパンを想わせるなぁと思った7曲目「鬼神の円舞」は、何度聴き直しても好きな曲です。3曲目「エチュード」もショパンを連想させますね。
遠い過去の出来事を思い出させるような、一瞬涙が溢れそうになる5曲目は「コンソレーション」で、説明を読んだら、まさにそういう経緯で作った曲のようです。
山と大きな木と森、広がる緑の風景・・・水のせせらぎ、空と雲・・・・・まるで映画を見ているように情景が浮かぶ楽曲は11〜15曲目「組曲 夏の記憶」でした。宮崎アニメに出てくる木や山や緑の風景、というと想像がつくでしょうか?浮かんでくるのは、明らかに外国の森ではなく、日本の風景なんですよ〜。凄い!大分前に、池袋サンシャインのホールに何かの公開録音を見に行ったとき、山下洋輔の即興のピアノ演奏を聴いた時以来の感動でした。あの時も、(ご本人もかなりノッタようで、20分ぐらい延長して弾いていたのですが)映画を見ているように情景が浮かんできて、生ピアノ1台の演奏なのに、なんて凄いんだ、と感動したのを記憶しているんですが、それに匹敵する表現力です。
あれ?可愛らしい気持ち・・・?と想ったのは8曲目「君がくれたもの」で、まさにご自身のそんな想いが込められた曲のようです(笑)

10曲目の「エリア51」もいいんですけど、これはイチロー選手をイメージした曲だそうです。
驚いたのが9曲目の「ディスペア」なんですが、左手の指を骨折し治っても元のようにピアノを弾けなくなるかもしれない、という絶望感から、右手だけでもピアノを弾きたい・・・と想い、生まれた、右手独奏の曲なんだそうですが、とてもとても、右手だけで弾いているとは思えない曲ですよ。最初、そういうつもりで聴いていても、そのことを忘れてしまうような凄さです。

アルバムを通して聴いてみて、個人的には、クラシックを感じさせる楽曲のほうが好きですね〜。ショパンを好きな方は絶対気に入ると思いますよ〜。
※ジャズっぽいところに、ルパン3世と久保田早紀の”異邦人”のメロディを感じるのは私だけ^^;?
  ご本人はプログレ(プログレッシブロック)とも融合・・・とのことなんですけど、プログレの影響は
  わかりませんでした。
  ELP、Yes、King Crimson、Pink Floyd・・・そのあたりかな〜とは思うんですけど。

型にきっちり納まる”いい子”ではなく、出来レースで無難に稼ぐアーティストまがいではなく、型破り、破天荒という表現が合う、真に芸術家という名に値する逸材のように思いました。外見通りの(?)力強さとスピード感、反対に想像できないほどの感受性の鋭さとやさしく美しい叙情的な表現力。今の世の中に、彼のような人間が出てきて、本当に嬉しく思います。本拠地はNYのようですが、そのほうがいいように思います。今の日本の音楽界では、彼の自由な表現力が押さえ込まれてしまいそうなので。

Tempeizm Blog
左サイドバーのMyblogListにもリストしたんですけど、天平のblogがありました。彼の人柄が伝わってくる文章が興味深いですね。そういえば、CDのブックレットの写真と文章も彼自身で書いている(撮っている)んですけど、そこからも彼の内面が伝わってきます。
6月18日に表参道ヒルズの中央階段広場で記念ライブがあったみたいですね。残念。観たかった!
自分の表現したいものを、こんな風にピアノで自由自在に表現できたら、どんなに素晴しいだろうかと思います。必ず”世界の天平”になるだろうと、期待しています。

TEMPEIZM 天平オフィシャルウェブサイト」 ←コンサート情報はこちらからど〜ぞ

2曲目「一期一会」の楽譜が付いているんですけど、久しぶりにピアノを弾きたくなってしまいました(笑)
是非、聴いてみてくださいね。クラシック畑の方も、私のようにジャンル関係なく聴く方も、心に残る1枚になると思います。”伝わってくるもの”が、ありますよ〜。

・・・・・ジャックさんに聴いた感想をお聞きしてみたいですね(笑)

※2008年8月2日(土)渋谷TOWER RECORD 6F 16:00〜の、インストアライブを観てきました。
 今朝、天平さんのblogで左足靭帯損傷の記事を見て、ええっ?!と、びっくりしたんですけど、
 今日のライブはやります、と書いてあったので、楽しみにしていたし行ったんですけど、
 松葉杖状態でした。
 最初に、幻想曲(即興入り)をやり、次に一期一会、Area51、「夏の記憶」から神社
 (その前に即興あり)そして、最後がフレイムでした。
 ちょっと、あれ?っと思ったのは、音のバランスが悪い・・・?・・・多分左足が使えないため、
 音の強弱を腕だけでコントロールしようとしたためだと思うんですけど、ミスタッチ、
 タイミングのズレもあったし、全体的に荒い感じがして、
 万全の体調のときに聴きたかったな、という印象でした。
 それでも、即興の部分がいいように思ったのと、力強いところよりはむしろ、
 メロディと和音の組み合わせの美しさが際立っているように思います。
 外見はイメージより小柄ではあったんですけど、筋肉が凄いです^^。
 半そでのTシャツで弾いているので、腕の筋肉の動きが気になってしまいました(笑)
 なんにしろ、これからが楽しみな天平さんでした。
                                              (2008.08.02追記)



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天平さんの特徴
ピアニストになる前は 格闘家になるか、ピアニストになるか悩んだ末、ピアニストへの道を選んだとか。 格闘家のような筋骨隆々の筋肉質のタフないでたちです。 演奏が始まると、そこにはピンと張りつめた緊張感の中で彼の指が自在に鍵盤の上を駆け巡ります。情熱的なシーンは.. ...続きを見る
中村天平
2008/06/25 14:32

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
オォ〜我が母校出身のピアニストですね。
といっても勿論お会いした事もありませんが。。
芸大は色んなジャンルで活躍している人が多いです。
ルーカスやスピルバーグのスタジオで活躍している人も
います。ちなみに私は何にも活躍してませんが(笑)
ジャック
2008/06/26 23:46
おお〜ジャックさんの母校でもあったんですね!
>芸大は色んなジャンルで活躍している人が多いです。
こっちの芸大と大分違うんだろうなぁ、と前から思ってはいたんですが。。自由度が高そうだなぁ、と。
いえいえジャックさんも色々と活動されてるじゃないですか〜^^。
この天平さんも、久しぶりにおもしろそうな人間が出てきたなぁ、と、自由な活動を続けていってほしいと思ってます〜^^。
オクターブの共鳴音
2008/06/27 08:09

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