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zoom RSS 「検察が危ない」郷原信郎著 は必読。今すぐ読んだほうがいいかも。

<<   作成日時 : 2010/04/30 20:35   >>

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2010年4月27日、小沢さんに対し、検察審査会は、「起訴相当」の議決を下しました。検察が1年取調べを続けた挙句、不起訴にしたにも関わらずです。これに対し「当たり前だ。今すぐ辞職しろ!」と、思った方もいらっしゃるとは思いますが、ちょっと待ってください、よ〜く考えてみてほしいと思います。何故そうなのか、という疑問に答えてくれるのが本書だと思います。ついこの間発売されたばかりの本書には、第一章で「陸山会土地取得をめぐる政治資金問題」と、まさに今問題になっていることが、どういうことなのか?という説明がなされています。
※因みに、私は小沢さんには早く辞めてほしいと思っています。外国人参政権等ありえない法案を通そうとし、どうやら自分のことしか考えていないようですし?でも、それとこれとは別問題です。

画像検察が危ない

著者は以前に『「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)』という本を書いており、この本も読んでいたので、今回も迷わず購入を決めました。
※以前もう一つのblogで書評をUPしてあります。
 →「「法令遵守」が日本を滅ぼす:郷原信郎 著←必読

内容紹介
緊急出版!「国家最強の捜査機関は、実は“からっぽ”だった」。
劣化を極めた小沢一郎氏政治資金問題への捜査。世論とマスコミを味方につけた検察は果たしてどこに向かっているのか。知られざる検察の内実が、今明らかになる。
何故特捜部を批判し続けるのか、検察改革へ向けた強烈なメッセージ。

内容(「BOOK」データベースより)
絶えることのない「政治とカネ」の騒動。小沢一郎氏をめぐる政治資金問題への検察捜査は「劣化」そのものであった。検察はいつからおかしくなったのだろうか。一九九二年、東京佐川急便事件・金丸五億円ヤミ献金の上申書による罰金二〇万円決着が国民の怒りを買う。そして、一人の男が検察庁の表札に黄色いペンキを投げつけた。検察が世論を意識し始めた瞬間である。起死回生の金丸脱税事件の後、検察の歪みは「ゼネコン汚職事件」で極端な形で表れる。著者自らが体験、目撃してきた検察の内実とは―。“孤高の狼”として検察を批判し続ける著者が、新たな時代の抜本的改革に向けて贈る強烈なメッセージ。
Amazon商品の説明より

検察は正しく、国のため、国民のために動いている・・・と、思っている方には衝撃かもしれません。何故なら、そうではないことが多々あるからです。
何故、この人の言うことが信用できるのかといえば、ご本人がかつて検察であり、そのやり方を見てきた方だからです。
著者:郷原信郎
1955年島根県生まれ。
東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事などを経て、
2005年から桐蔭横浜大学法科大学院教授、同大学コンプライアンス研究センター長。
警察大学校専門講師、防衛施設庁や国土交通省の構成入札調査会議委員なども務める。


この本を読む前に『リクルート事件・江副浩正の真実』を読んでいた私は、そのあまりの検察のやり方の酷さに、自分がもし江副氏の立場だったらどうだろう?と、考え鬱状態になるほど、深く気分が落ち込む内容だったため、むしろこの「検察が危ない」は、郷原氏が非常に客観的かつ分かりやすいようにまとめて書いてくれている、という感想を持ちました。

・「ストーリーの単純化・固定化」
 初期の十分な証拠がまだ集まっていない段階で設定したストーリーで、上司、上級庁の了承を得て事件に着手していると、それとは違う方向に変更することはできるだけ避けたいという心理が働く。
 →ストーリー通りの供述調書に署名をさせるために、被疑者・参考人に対して無理な取調べが行われ、それには検事の暴行事件にまで発展することもあった。(本書137〜138P参照)

・「人質司法」
 裁判所での審理や裁判中心ではなく、検察の捜査中心で判断が完結するシステムになっている。 それを維持するための制度上の枠組みが、日本の刑事訴訟法上、「常に自白をした者が有利に扱われ、否認・黙秘した者はとことん不利に取り扱われる」ということである。最後まで事実を認めない人間はとことん不利な扱いを受けるのが、日本の刑事司法の特徴である。これを「人質司法」という。(本書141〜142P参照)

・「特捜的システムの限界」
 特捜部に多数の検事が常時配置され、原則として休日もなく、ほとんどの時間を検察庁内で拘束されて過ごすという勤務の形態や、固定化されたストーリー通りの供述調書に署名をさせるための取調べを上司の命令通りに行うという仕事のやり方は、軍事行動中の軍隊と極めてよく似ている。
 そして、そのような特捜検察と価値観をほとんど共にする司法クラブ中心のメディアが、「従軍記者」としてその戦況を伝えるためにつき従っているというのも、軍隊と同様である(本書167〜168P参照)


この部分を読んだだけでも、真実ではなく作られたストーリー通りに、自白を強要し、犯罪者に仕立て上げられていくことが分かると思いますし、それに加担しているのがメディアであるのもわかります。そして、そんなメディアにノセられて、私達国民が冤罪を生み出してしまう危険性もあることを理解できると思います。

そして、その検察さえ不起訴にした小沢さんを、今度は”検察審査会”という、どんなメンバーで構成されているのかわからない11人が、「起訴相当」と議決を下しました。そして、2回の「起訴相当」で強制起訴という重大な結果が生じるような仕組みになっています。

市民感覚を大事に、ということは分かるのですが、感情論だけでは恐ろしい力を検察に与えてしまう仕組みになっていることを私達は、理解しなければならないですよね。

この辺りに関しては、著者の郷原氏がtwitter上で、日々呟いていますので、今日30日のものを一つ引用させていただきます。
 司法の独善を排し、司法判断に市民感覚を取り入れることは重要です。しかし、そこでは、判断する市民が、前提となる判断の枠組みを正しく理解し、責任を持って判断を行えることで、適正さ、公正さが確保されることが不可欠です。検審の議決に拘束力を与えるためには、透明性など手続整備が不可欠です。

http://twitter.com/nobuogohara
  郷原信郎氏のアカウントはこちらですので、どうぞご覧になってくださいませ。

ネットが普及する前は、TVや新聞の流す情報が正しいものだと、私も思っていました。でも、そうではないことが、はっきりとわかってしまった今、司法という正しい判断をするものだと思っている機関でさえ、そうではないことを皆さんに知ってほしいと思います。そして、郷原氏は、ただそれを指摘するだけではなく、ではどうしたらいいか、という方法まで書かれていますので、是非本書を読んでみてほしいと思います。





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