オクターブの共鳴音

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help リーダーに追加 RSS 「クジラの死体はかく語る」荻野みちる著は必読 知らないことがいっぱい

<<   作成日時 : 2005/04/23 23:28   >>

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Topの自己紹介にも書いてあるとおり、私は水棲生物が好きです。
(まぁ、水棲生物に限らず、生き物は皆好きなんですけど(笑))

なので、関東圏の水族館は八景島シーパラダイスと最近出来た品川プリンスの水族館以外は、全て制覇しております。以前に記事にしましたけれど、一番好きな水族館は大阪の海遊館。その他にも、興味のあるところには行ってみたりもします。

ついこの間、「クジラ 写真展」というものに行ってきました。
そして、その写真を撮影した「荻野みちる」さんの著書
クジラの死体はかく語る」講談社刊
が、4月15日に出版されることを知り、購入しました。

荻野みちる(おぎの・みちる)
1956年、東京都に生まれる。主婦。専門は、クジラ生態学。色彩学でクジラの固体識別法を確立。テレビ朝日、国立科学博物館を経て、現在海の哺乳類情報センター代表。米国で子ども向け環境理科授業の企画制作多数。ミレニアム記念シロナガスクジラプロジェクト代表。死んだクジラおよび、生きたクジラのプロファイルを更新中。

読んでみて、びっくり。私達の知らないことがいっぱい。
このあいだ北海道の海で、集団でシャチが流氷に阻まれて死んだ、というニュースをご存知の方も多いと思いますが、この時も荻野氏は現場に赴いています。

「食物連鎖」って学校で習いましたよね。
小さい魚を中ぐらいの魚が食べ、それをまた大きな魚を食べ・・・というやつですね。
そしてその食物連鎖の頂点が、クジラ類であり、クジラをも食べる唯一の歯クジラ「シャチ」がもっとも頂点に立つため・・・・・
2005年現在、欧米を主体とする世界各国でのクジラの位置づけは、クジラは油としての商業対象から、海の哺乳類であるが故の環境指標動物としての研究対象になっているそうです。
さらに、研究方法は、保護法のもとに行われる生きたクジラ調査が主体で、絶滅危惧種は世界共通の財産として厳しく保護されている。

・・・・・と、ここまで読んで、「あれ?」っと思った方も多いと思います。
クジラって食べていいんでしょ?→勿論、昔はそうでした。日本伝統の古式捕鯨をしている頃は、絶滅しないように捕っていたわけですね。でも欧米諸国、世界中が争ってクジラの油のために殺戮した結果、保護しなければならないほど激減してしまったわけです。(欧米も身勝手ですよね)
給食でクジラの竜田揚げを懐かしく思う方々も多いと思います。でも、今は状況が違うわけです。

「シロナガスクジラの肉、日本市場で発見」1999年マウイでの国際学会にて、ハーバード研究チームが発表したそうです。そして同年1月「ネイチャー」に同研究チームは論文を発表している。
シロナガスクジラを食べて良い、と思っている方はいないですよね?保護動物ですし。
では、何故日本で売られているのか?そもそも、なんでそんなことわかるわけ???

ベーカー博士率いるチームは、DNA鑑定を行いそしてこの荻野氏の生態固体識別法も加えられ、ほとんどのクジラの「プロファイル」を持っている。→骨や肉から、どのクジラかの固体識別ができるんだそうです!驚きました。
→1993年より、ベーカー博士率いる研究チームは日本で、実際にクジラとして売られている肉や缶詰を購入し、遺伝子解析を数年かけてやっていたそう。(機材も持ち込んでいた)。
そしてその結果、シロナガスクジラや、そのほか調査目的での捕鯨許可されている以外のクジラも多数まざっており、なんと中には馬や羊もあったそう・・・。それらが、日本や韓国で販売されている。
→何が売られているかわからない、日本の流通事情もあきらかになってしまった。
※私が探してみた海外でこのあたりをのせているサイトです。(Dr.ScottBakerの名が入っているもの)
  http://www.earthisland.org/immp/archive_whale5.htm
  http://www.earthtrust.org/iwc96/eco5.html

そして、もう一つ重要なのは
「日本の市場に出回っているクジラから多量の化学物質であるPCB・水銀を発見した」という発表。(海洋汚染ですね)
※2005/03/06 03:04 毎日: <シャチ集団死>死体から異常に高いPCBを検出 北海道
  http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050306k0000m040135000c.html
  この間のシャチ集団死の解析結果を公表した唯一のもの?
  ※リンク切れになっていました(2005/9/5確認)

何年か前に、日本で「妊婦が食べることを制限したほうがいい魚」の発表があったのを憶えていらっしゃいますか?これの理由がこの事だったのか!と気づいて更に驚きました。
PCB・水銀の多量摂取→「水俣病」のようになるということですね。
妊婦が食べた場合、生まれてくる子どもに障害がおこる可能性がある。
※厚生労働省ホームページ「魚介類等に含まれる水銀について」
  http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/index.html
「害はないんだ」ということを強調していますが・・・?
とくに多く含まれている魚も載っています。是非、ご覧ください。
H15年6月発表のとき対象が妊婦であったのが、H16年8月には「妊婦になる可能性のある人」ということで20歳以上の女性が対象に変わっています。

1999年までに、アメリカ大統領およびイギリスブレア首相が、日本の総理大臣宛に親書を出したのは海外では、有名な話。
2000年にも、クリントン元大統領とブレア首相は日本の総理大臣宛に親書を届けている。

そんなことご存知でしたか?
と、ここまで読んで「狂牛病」のことを思い出しました。
イギリス政府から日本宛に狂牛病のことを知らせていたのに、ほおっておいたんでしたよね、日本政府は。

他にも、海の生物を食べる危険性に、自然毒である海洋性生物毒「ドーモイ酸」というものがあるそう。
貝からだけではなく、魚からも検出されている。
→狂牛病と同じく、ドーモイ酸が人間を含む哺乳類の脳を壊す性質も持っている。

これも、知りませんでした。

海の哺乳類が死んでしまう原因には、もう一つ軍が使用するソナー等の「音」があるそう。
※目や鼻腔から血をふきだし、死んでしまう
 →この前の北海道でのシャチの集団死は、その可能性が?(鼻腔から血を噴出していた)
日本人が世界的学会や「ネイチャー」などにのるような論文を発表していないため(!)、公式には日本近海にはクジラがいないことになっている(!)
→アメリカは裁判に負け、近海でソナー実験ができないので→日本周辺及びアジアの海域でのみソナー実験ができるようにしてしまった・・・!
→ソナーの「音」は、人体にも勿論影響する→ダイバーやサーファーの人達の安全は?

荻野氏は日本で、研究者として認められていない→世界中の一線研究者が認めているのに
(2001年カナダ バンクーバーで日本人として初めて国際学会で発表している)
前述ハーバード研究チーム、あのクストーの息子さん、私が以前記事にしたオルカライブの
スポング博士等、世界中にネットワークを持って研究している
→では、国からお金をもらって研究している日本の研究者はいったい何をやっているのか?
→きちんと世界に向けて発表すれば、クジラのことで日本が責められることもないですよね?

読んでいて、ため息が出るようなことが沢山のっています。
荻野氏が主張するのは「研究しわかったことは、知らせる義務がある。そして皆、知る権利がある」
ということです。
クジラの漂着死体を見つけると、食べてみたいと切り取っていく人がいるそうです。
→絶対に止めてほしい。何の理由で死んだのかわからないものは危険がたくさんある。
→2004年から、国は届ければ食べてもいいことにしてしまった(!)

生きたまま打ち上げられたクジラを海に戻すための講習もしています。
「海の哺乳類センター」
http://www.strandingjapan.net
そして過去の漂着クジラのデータは一般公開されているそうです。
「日本鯨類研究所」
http://www.icrwhale.org/

人間の安全のため、そして地球の変化を知るための「環境指標動物」であるクジラからわかること。

ここには書ききれないことが沢山あります。
是非、読んでみてほしいと思います。





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内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
鯨の話は非常にセンシティブですよね。昔からあるように、価値観の問題から来る鯨問題。そして、今回記事にされている海洋汚染の問題。まあ、欧米の勝手な理論には辟易していますが、残念ながら日本でも伝統芸能に鯨が使われていることを知っている人はほとんどいない。感情論にもなりかねない側面がある問題ですね。
さて、同様に大事なのは、お書きになっている問題だと思います。海洋汚染は、僕にはあまり身近ではありませんでした。また、僕はお恥ずかしい話、タイトルにもお書きになっていますが「知らないことがいっぱい」です。ご紹介いただいた御本は問題意識を高めるにいいきっかけになりそうです。
ぬりかべ
2005/04/25 22:25
ぬりかべさん、こんにちは。
欧米には自分達が鯨を絶滅に追い込んだことを、まず認めてほしいですよね。おっしゃるとおり、このあたりをきちんと把握している人は日本人も含めどれくらいいるのか?
ただ、海洋汚染(及び自然毒)は現実としてあるわけですから、食べて危険な物を知らせるのは知っている者の義務ですよね・・・。
なるべく多くの人に、この本を読んでほしいなぁと思います。人間が自分で自分の首を絞めることになりかねないわけですから。
オクターブの共鳴音
2005/04/25 23:23
話が本筋から少々ズレますが、自分がまだ中高生くらいの頃に、欧米で作られた(英だったかな〜???)テレビ番組を見た記憶があります。
その内容とは・・・
日本人は、あんなに可愛くて賢い哺乳類であるクジラを殺して食べる野蛮人なんだよー。そのせいでクジラが絶滅の危機に瀕しているんだよー。みたいな?
それだけならまだしも、ほんの一部の日本人がイルカをボコボコに殴ってる映像が流れ、海面に滲むイルカの血。そして何故かそのバックには太鼓の音がドンドコ流れ・・・
日本人はあの可愛いイルカをも残忍に殺して食す野蛮民族だと言わんばかりでした。(オイ。)
クジラは欧米が油のために殺戮したんだよ、とは一言もありませんでしたね。
MARO
2005/04/26 23:30
MAROさま、どうもです〜。
一時期その手の番組って作られてましたよね。いい加減にしろっ!って、感じ。自分たちが油のために殺しまくってたのに。どうも日本人ははっきりモノを言わないのが(それが日本人の美徳なんだけど)誤解される要因の一つみたいですねぇ。でも、欧米人の勝手な言い分には驚かされます。
イルカに関しては・・・静岡あたりで確か、食べる習慣があるんですよね(汗)「追い込み漁」って、言ったかなぁ。ただ、イルカも鯨類ですから体内汚染がひどいらしいですよ。
どちらにしろ、現在は食べるのは止めたほうがよさそうです。
オクターブの共鳴音
2005/04/27 07:02
TBとコメントどうもです。今朝、鹿児島でマッコウクジラの死体があがったそうです。それとTBいただいた記事の横のグーグルの広告が「鯨ベーコン今なら半額!」になっててコケました。(^^;)
アマサ
2005/07/18 18:23
あ!コメント、ありがとうございます^^。
>「鯨ベーコン今なら半額!」
・・・・・たはは・・・・・^^;
環境問題って、ついついスルーしがちですよね。
この本を読んで、頭の片隅にでも問題意識を持ってくれる人が増えるといいですよね^^。
オクターブの共鳴音
2005/07/18 19:51

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