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「化け物の文化誌展」-化け物に注がれた科学の目- 場所:国立科学博物館(東京・上野公園) 主催:国立科学博物館・生き物文化誌学会 期間:平成18年10月17日(火)〜11月12日(日) 「昔の化け物は昔の人にはちゃんとした事実であったのである。」(寺田寅彦「化け物の進化」より)本展パンフレットより 国立科学博物館の常設展示料金だけで入れるので、行ってみました。 写真は、実際に展示してある「人魚のミイラ」です(笑)勿論、色々な実在する生き物をつなぎ合わせて作られているんですけど、思わずニィ〜っと顔が微笑んでしまいました。 第1会場には「日本に生息した化け物たち」と題し、以下のような分類で色々なものが展示されていました。 ・信仰の中にいた化け物たち・・・天狗のミイラ等、天狗にまつわる遺物。 ・江戸が見ていた化け物・・・「妖怪絵巻」、錦絵等 ・化け物の伝来・・・「本草網目」「山海経」等中国の書物、西洋から入ってきた書物にある世界の化け物 ・興味を持つ心・物を見る目ー顕微鏡からうまれた化け物・・・江戸時代顕微鏡で覗いた蚊は、当時の人にとっては化け物だった。 ・分類された日本の化け物・・・本来「気配」であったものに、東西の知識をベースに姿・形を与え分類した。 ・知識を集積した殿様たち・・・平戸藩主松浦静山の「甲子夜話」、未知のものを集め、分類しようとしていた。 ![]() ・自然の中にいた化け物たち・・・「人魚のミイラ」「人魚の肉」 そして、曹源寺の「河童の手」は寺外では初めての公開 → 絵巻物等、昔の書物の展示は、実に興味深いものでした〜。想像で描いたとは思えないほど、微細にいり、生き生きとした表情のものがたくさん。 西洋絵巻も残されており、昔の人達がいかに興味をもって、未知のものを収集分類しようとしていたかが、伺われます。 そして、人々の好奇心に応える形で作られた見せ物も沢山あり、特に優れた職人によって作られた化け物は海外にまで輸出されていたというから、おもしろいですよね。 この双頭の人魚のミイラもそれらのひとつであったのだろうと、X線写真を撮って解説されていました。 他にも、人魚の爪、人魚の肉、天狗のミイラ(鳥と猫を使って成型されたと思われるもの)等、ガラスケースに入れ展示されていたんですけど、皆さん、一生懸命みてましたよ(笑) 第2会場には「化け物の進化」と題し、迷信や伝承、自然認識から生まれる科学の説明がありました。 寺田寅彦、中谷宇吉郎、らの文集からの引用。そして近代では東洋大学創設者の井上円了による「妖怪学」講義ノートの展示。民族学者 柳田國男の「遠野物語」。科学者南方熊楠、白井光太郎、上野益三らの全集の紹介。 そして、リュウグウノツカイのホルマリン付けの展示と、これまた興味深い^^。 東洋大学創設者である、宗教学者、哲学者である井上円了がこの手のことを研究していたのも凄く意外でした。なので、今回の展示物も東洋大学からのものも数点あります。 同時開催で「森羅万象の探求者 南方熊楠(みなかた くまぐす)」展もやっていたのですが(こちらも、常設展示料金で入れます。10月7日(土)〜11月26日(日))、日本人でこんな人がいたのか!と、これもびっくり。英科学雑誌「ネイチャー」に、世界中で一人の人間でもっとも沢山寄稿したのが、この南方熊楠(30編ぐらいだったかしらん?)だというから、本当に驚きです。 南方熊楠は、民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在であると同時に、植物学、特に「隠花植物」と呼ばれていた蘚苔類・藻類・地衣類・菌類・変形菌類(粘菌類)の日本における初期の代表的な研究者です。同展パンフレットより まさに、一つのことにとらわれない自由な発想で研究する「一風変わった」研究者だったらしく、東大予備校的なところでは落第し、退学してしまったというのもおもしろいエピソードですね。昭和の天皇に研究サンプルをキャラメルの箱に入れ献上し、その後深い交流を続けられたというのも楽しくなるエピソードです。 『南方熊楠―森羅万象を見つめた少年』 こんな生き方もあるんだ?こんなところから科学は生まれてくるんだ?という気づきの企画展でもありました。 上野あたりに行く予定のある方は、是非国立科学博物館を覗いてみてくださいね。
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こんばんは。 |
BustaCat 2006/10/31 01:36 |
BustaCatさん、どうもです〜。 |
オクターブの共鳴音 2006/10/31 07:12 |
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